私は、「ミニマリズム」という考え方に出逢ってから、人生がとても豊かになりました。
そんな私の人生を豊かにしてくれた「ミニマリズム」を、もっと多くの人に知っていただき、人生の参考にしていただきたいと思って本記事を執筆しました。
ミニマリズムについての誤解
多くの人はミニマリズムについて大きな誤解をしています。
典型的な誤解は「物を減らすのがミニマリズムでしょ?」というもの。
物を減らすのがミニマリズムではないです。
ミニマリズムについては、次の解釈がより適切です。
大切なもののために、生活を最適化する
何を大切にするのかは人によって違います。
また、大切なもののために生活を最適化していくので、結果的にそれ以外のものが淘汰されていきます。
なので「物を減らすのがミニマリズム」という風に見えてしまいがちですが、それはあくまで生活を最適化した「結果」なのです。
重要なのは、「何を大切にするのか」「どう最適化していくのか」というプロセスです。
このことを前提として話を展開していきます。
ミニマリズムは問題解決能力を育む
ミニマリズムは「何を大切にするのか」「どう最適化していくのか」を考えるのが重要だとお伝えしました。
これは、「何を問題とするのか」「どう解決していくのか」ということに非常に似ています。
つまり、ミニマリズムの考え方は、問題解決能力と直結しているのです。
ということは、ミニマリズムの思考法は、「問題解決能力を育むことができる」と言えるでしょう。
「何言ってんのか分かんねぇ」「具体例だせよ」という声が聞こえそうなので、具体例を出しましょう。
Apple Watchを手放した話
私はApple Watchを2018年から使っていましたが、今年2020年に手放しました。
「ミニマリズム」の考え方を用いた結果です。
では、「何を大切にするのか」「どう最適化していくのか」の一例を見ましょう。
まず、私が大切にしていることは「時間」です。
「LINEの通知」「Twitterの通知」「メールの通知」こういった通知が来るたびにポケットからスマホを取り出していると、時間がもったいないです。
ポケットからスマホを取り出すのにかかる時間、ポケットにスマホをしまう時間は、合計で2秒ぐらいかかります。
それを一日で15件対応しているとすると、1ヶ月で15分、1年で180分もポケットからスマホを取り出す動作に使っているわけです。
ですが、Apple Watchがあれば、腕時計をみるだけで通知内容を確認することができるので、時間を短縮することができるのです。
こういった理由でApple Watchを2年間使っていました。
ここで、ミニマリズムの出番。
もう一度言うと、私が大切にしているのは「時間」です。
果たして、「時間」を得るために「Apple Watch」は必要でしょうか?
「スマホを取り出す時間」を減らすことはできますが、それでも「通知を見る時間」は減らせていないです。
であれば、「通知を見る時間を減らせないか?」となります。
「たしかに、本当に重要なことだけ通知すればいいじゃん」と考えを改めたのです。
で、「電話のみ通知ON」にし、それ以外は「OFFもしくはバナー通知」にしました。
電話の時は、どうしてもスマホを取り出さなくてはいけないので、Apple Watchはあまり意味を成しません。
そうすると、「え、Apple Watchいらなくね?」となります。
というわけでApple Watchを手放しました。
つまり、「時間を大切にする上で、Apple Watchは不必要」という最適化を行ったのです。
このように、「何を大切にするのか」「どう最適化していくのか」というミニマリズムの考え方は、「問題解決能力」と直結していることがお分かりいただけたと思います。
幸福の実現
となると、ミニマリズムの根底にあるのは「何を大切にするのか」だと言えます。
初めから「私が大切にしていることは○○です!」と言える人は少ないと思います。
なのでまずは、「何に一番時間を使っているのか」「何をしている時が楽しいか」ということを見つめ、「私が大切にしているものは〇〇かも?」という仮説をたてます。
そして、その大切なもののために、生活を最適化していきます。
その途中で、「〇〇が大切だと思っていたけど、△△ではないか?」というちょっとした気付きが出てきます。
そのように、「私が大切にしていることは何か?」を追求していき、その最適化を図る。
「幸せとは何かを追求し、その幸せを実現していく」
それはつまり、「幸福の実現」です。
これからの時代を生き抜くためのミニマリズム
変化の目まぐるしい現代社会では、自分の幸せについて考える機会が少ないように感じます。
そして、「何か大きな目標の先に幸せがある、という資本主義の錯覚」を見せられているような気がします。
しかし、ミニマリズムの考え方はそれとは対極的です。
「身近なものを見つめ、身近なものから幸せを得る」
このミニマリズムの考え方は、資本主義でたくましく生きるための武器になります。
なぜなら、「変化に対応する柔軟な問題解決能力を併せ持ち、その上で自身の幸せを実現する」からです。
社会的成功の上に幸せがあるとは限りません。
身近なものを見つめ、幸せを実現していく。
なにもミニマリストになることを推奨しているわけではありません。
「自分にとって幸せとは何か」「自分はどこに向かっているのか」
そういうお悩みをお持ちであるなら、まずは「身近なものを見つめ直してみませんか」という一つの提案です。
ミニマリズムという考え方が、あなたの人生の参考になったのであれば、冥利に尽きます。
最後にもう一度、私が考えるミニマリズムの定義を記します。
大切なもののために、生活を最適化する
では、本日も幸福を実現して良い一日を。
コメントを残す